ご挨拶

学習システム促進研究センター(Research Initiative for Developing Learning Systems、略称、RIDLS)は、広島大学の研究力強化促進事業の1つであるインキュベーション研究事業の研究拠点に選ばれ、本(2014)年4月より活動を開始しました。

 

RIDLSは、素朴な願いから出発しています。それは、だれもがどこでも学ぶことができることを実現したい、というものです。ひとは、あらゆるところでだれもが学びを進めています。それがうまくいく場合もあれば、なかなかうまくいかない場合もあります。
ひとは生まれたときから失敗を経験しながら、成長し、高度な学び、学習ができるように育っていきます。だれもがスムーズに育ってきたのではありません。
だれもがもっと英語がうまくなればとか、あの時にもっと学んでおけば、とおもうものです。だれもが行っている学びを、だれでもどこでもうまくいくようにするにはどうすればよいかを考え、それを進める方法を見い出し、実現することが、RIDLSのめざすところです。

 

そのために、学習システムというものを中心的な研究概念に定め、ひとが学ぶことそれ自体をシステムと考え、その内部構造、外部構造、相互の関連、またそれを動かす指導者や実際に進める学習者それぞれの働きを構造的機能的に究明しようとしています。

RIDLSはその活動において幼稚園、学校、大学、各組織における一人ひとりの学びを研究し、何がどこでうまくいかないのか、つまずきや困難にあったりする学びにはどのようなものがあるのかを調査したり、高度な学習をしている専門科学者の研究を学習として研究したり、世界の学習研究を比較したり、実際に学習を進める教員やその教員を指導する指導教員の学習支援をより効果的にする方策や手立てを考案し、支援や手立てとして提供しようとしています。

 

学習システム研究とは、ひとが成功と失敗の両面をもった学びのなかで働かせたり、関連づけたりするものとすること、このようなこと総体を研究することです。
学習というものはこれまでは、心理学、教育学、教科教育学,教育系学問を中心に研究が進められてきました。それだけでは十分な解明はできないとおもわれます。
これからは、医学、生理学、脳科学、工学、社会学、社会福祉学、地域学、社会諸科学など、いろいろな科学と関連付けて、総合的に研究し、だれでもがどこでもより高度な学び(学習)ができることをめざす研究を進め、現代社会のなかで一人ひとりが充分に活躍できるように支援していきたいと願っています。

 

RIDLSは、次の4つの目標をもっています。第一は、学習研究に関する国際的なネットワークを充実させ、学習に関する世界的な研究拠点となること、第二は、基礎的な研究だけではなく、学習促進プログラムパッケージの開発・展開にもとづき地域教育の向上,また教育研究発展途上国の教育開発を支援すること、第三は,大学院生をはじめとした若手研究者や女性研究者の育成、留学生の研究開発力の育成・向上を図ること、第四は,RIDLSの目標の推進・実現は,わが国の教育基盤を強化し、教育効果を増大させることに大きく貢献することができるようにするということです。

 

RIDLSは、当面、3年間の期限付きの研究センターです。多くの実績と貢献ができるように、精励いたしたいとおもっていますが、みなさまのご理解とご支援もお願いいたします。

 

学習システム促進研究センター代表 池野範男

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