宮谷真人先生

学習システム促進研究センターへの期待

学習システム促進研究センター(RIDSL: Research Initiative for Developing Learning Systems)は,広島大学が平成25年度文部科学省の「研究大学強化促進事業」に採択されたことに伴い公募した「インキュベーション研究拠点」の一つとして選定されました。代表者の池野範男先生をはじめ,教育学,心理学,教科教育学,特別支援教育学を専門とする教員が中心となって構想し,教育・学習に関する世界的研究拠点を形成することを目指して活動を始めました。

「失敗は成功のもと」という言葉があります。これは,失敗の原因を追究し,改善していくことで,かえって成功に近づくことができるということを意味します。RIDSLの狙いの一つは,この言葉を単なる励ましの表現としてではなく,教育にかかわる諸学の研究成果として実現すること,すなわち,学習者が必ず体験するつまずきや困難の原因を科学的に究明し,それを解決するための方策を探求し提案することです。

少子高齢化,情報化,多様化が進む中で,活力ある社会を持続するためにはどうすればよいのか。これに対する有力な答えの一つは,年齢,発達段階,職業,特性等に関わらず,誰でも,いつでも,どこでも,意欲と必要性に応じた学習とその成果が保証され,学習者の活動が社会に活力をもたらす生涯学習社会を創り出すことであると思います。学習のつまずきの原因は,人それぞれですから,誰に対しても学習を保証するということは,そう簡単なことではありません。しかし,少子高齢化などは,日本だけでなく,他の国も現在,あるいは将来直面する問題であり,それに対する答えを提案することは,世界の持続的発展をもたらすものと言えるでしょう。

このような社会を実現するためには,教育諸科学に関係する研究者や実践家のみならず,工学,医学,社会学など幅広い分野の専門家の関与が必須です。また,学びの対象は,人間生活のあらゆる領域に及びますので,それらの領域で活動する人々と協働して課題に取り組まねばならないことも多いと思われます。RIDSLが,多様な協力者を巻き込んで,世界的研究拠点として成長し,活力ある生涯学習社会の実現のために活動されることを,教育学研究科として期待し,応援いたします。このHPをご覧いただいた皆さまにも,RIDSLの趣旨をご理解いただき,ご指導,ご支援をいただければ幸いです。

教育学研究科長 宮谷 真人

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